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男の名は木村正明
岡山で生まれ育ち、かつてはサッカー小僧だったが、父親を亡くしてサッカーを断念
家計は苦しかったが、バイトをかけもちしながら苦学して東大に進学
卒業後は外資系企業のゴールドマン・サックスに入社し、執行役員も務めた
エリートビジネスマンとして14年過ごした彼に、転機が訪れたのは04年のことだった
当時、ファジアーノの設立に携わった同級生で友人の一人が
資金難に苦しんでいたファジアーノに寄付をしてくれるよう木村に頼んできた
これがきっかけで、ファジアーノと木村が関わりをもつことになる
そして06年、友人から株式会社化するファジアーノの社長への就任を打診され
こうして木村はファジアーノ岡山の社長へと就任する
社長に就任した木村は精力的に動き回る
始まったばかりの頃は資本金500万円、スポンサー収入6社で400万円。負債は1000万円
そんな中で彼は無給で働き、GS時代に築いた貯蓄を取り崩してクラブの予算に充てる
地元の友人たちに声をかけ、企画書を持って広告代理店やメディア、企業を駆け回り
スポンサー探しに奔走する
社長自らビラ配りに出かけ、地域の清掃イベントなどにも積極的に参加し
試合が終わった後は客席のベンチを雑巾がけする
こうした彼の努力が実り、翌07年の予算は9000万円に急増
さらに08年にはスポンサーは260社にまで増え、09年には年間予算は5億までになる
観客動員も増加を続け、一人もいなかったプロ契約選手もどんどんと増え、
07年に地域リーグ決勝大会を突破してJFLへ昇格すると
08年は一年でJFLを突破、J2への昇格を成し遂げたのだった